名張市東山霊園お墓の修復 切削機を使って石を削り落としています。
切削機(オフカットマシーン)で石を一定に削り落としています。
崩落で損傷した下台の加工をしています。
機械を斜めにして作業中。
大きく石を切ったらこの作業はしなくていいのですが、少しでも石を大きく残す為に削っています。
石を切る機械の刃の厚みは5㎜ほどあります。5㎜の厚みだから端から5㎜の石を切れるかと言ったら切れません。
刃が逃げて、真っ直ぐ切れないのです。
なので、時間はかかりますがこの様な作業をしています。
割肌の地上納骨室を作りました。お施主様の工場見学大歓迎です。
先日からブログで載せていた、原石から加工していた納骨室が完成しました。
見える所に金具などは使用したくないとのご要望があったので、全て石で出来ています。
今回のご依頼はお墓のリフォームです。
納骨室にお水が貯まっているのをお施主様のお母様が見られて、「おじいちゃんがかわいそう・・・。私もここには入りたくない」と仰られたことから計画が始まりました。
地上納骨にすることによって、納骨室にお水が貯まる事を防げます。
工場に見学に来てくださったお施主様は、「かっこいい!!不謹慎かもしれませんが、早く私もここに入りたいです!」と言われていました。
現世で長い間、ご先祖様をお祀りして頂ければと思います。
喜んで頂けるのは本当にありがたいです。
こだわりのあるお墓づくり大歓迎です。
山の中にあるお墓を綺麗にしました。
昔からあるお墓は山の中にある事が多く、今回の現場も山の深い所でした。
湿度も高く、苔むして来たり木の葉が落ちてきたりと自然の中ではどうしても汚れもついてしまいます。
しかし、綺麗に磨いてあげるとツヤが取り戻せるのが石の良さです。
土のままだと、泥が跳ねて石が汚れるので、玉石を蒔く事で防ぐことが出来ます。
玉石も入れ替えてとても綺麗になり、お施主様も大変喜んでくださいました。
お寺様のご依頼で、本堂内で使う石の仏具(ローソク立て)を作成しました。
お寺様ご要望で、本堂に置くローソク立てを作成いたしました。
木や鉄で作られた仏具は多いですが、石で作られた仏具はご住職曰く見たことが無いため、作れますか?とお話を頂き、作成させて頂く事になりました。
インドの石を切って、磨いて、穴を開けて作りました。
手動研磨機とハンドポリッシャーのツヤの出方は違うので、同じようにツヤを出すのは大変難しいです。手動研磨機は圧力のかけ方を調節できますが、ハンドポリッシャーは自分の手の感覚で均等に平らにあてていくので均等にツヤを出すのが難しく、一回ずつツヤの確認をしながら作業を進めていく為、非常に時間がかかります。
白い石より黒い石の方が磨くのが難しいです。雲泥の差です。
50㎝×36㎝×12㎝サイズのローソク立てが出来ました。
製作時間は約3日。思っていたよりも時間がかかってしまいました。
ご住職にお届けしたら大変喜んでくだり、ほっとしました。
いつもありがとうございます。
石の可能性や魅力を知ってもらいたいと思っているので、色々な事にチャレンジしたいと思っています。
何か形にしてみたいもがございましたら、お気軽にお声掛け下さい。宜しくお願い致します。
欠けたお墓のリフォームをしました。
上の土手から石が落ちて来て上台が欠けてしまったので、何年も悩んだ末、やっぱり気になって、直してほしいとのご要望を頂きました。
出来る事ならあまり費用はかけたくないので、極力簡単に直してもらえないかとのご依頼でした。
なので、お墓の解体はせずに、現地で修理・修復させて頂きました。
ハンド研磨機で磨いて、分かりにくくなるように直させて頂きました。
必ず石を解体しないといけないわけではなく、そのままの状態で簡単な作業で綺麗にすることも出来ます。
美しい梵字 光明真言曼荼羅
先日永代供養塔を建てさせて頂いたご住職様に、真言宗梵字の大家であられる児玉義隆先生の光明真言曼荼羅を頂きました。
先日建てさせて頂いた、宝塔が置かれている納骨室の中の天井にも同じ光明真言を刻ませて頂きました。
その光明真言を、我が家のご先祖様の供養にと、ご住職様がとても丁寧に拝んで下さいました。
今は実家の仏間に置かせて頂いています。
ご先祖様も大変喜んでくれていると思います。無知な私でも、一目見ただけで美しいと感じれる梵字です。
梵字の大家が書いてくださっているので当たり前ですが(笑)
本当にありがたいものを頂きました。
支えて下さるお寺様やお客様に貢献出来るように、これからも日々励みたいと思います。
歴史ある地の京都府大山崎町の石燈籠修理・修復工事完成
数か月間預かっていた石燈籠が完成し、現地に施工してきました。
今年度中に施工しないといけなかった為、ギリギリの3/31の工事となりました。
ホゾも入れて加工をしたので、今度は地震に耐えてくれたらと思います。
お仕事のご縁を頂きありがとうございました。
京都府大山崎町天王山石燈籠 修理・修復
2018年に起きた、大阪府北部地震で倒壊した石燈籠の修理・修復をしています。
あの有名な豊臣秀吉と明智光秀が戦った、天下分け目の天王山です。
土台に部分ですが、1㎝の沈みを入れて加工しました。
天場を平らにし、ガタをとり、地震で崩れにくい加工をしました。
全て手加工です。
また現地に設置させて頂きます。
名張市のお寺に永代供養塔を建立いたしました。
名張に布生にある惣正寺様に永代供養塔を建立させて頂きました。
鳳閣寺にある薩摩の権守 伊派最後の棟梁 伊行長が作成した宝塔(1369年)を本歌に製作させて頂きました。
制作期間は計画から含め1年半ほどかかりました。
美しい仏塔を作りたいという思いを精一杯こめて細部までこだわり製作いたしました。
ご住職様にも大変喜んでいただき、安心いたしました。
出会いに心から感謝いたします。
夢は叶うよ そして夢は続くよ どこまでも
修行に行った時の夢は、23才以下の若手職人の登竜門、技能五輪全国大会で優勝する事。
1回目の時はダメだったけど2回目で優勝。1つ叶った。
修行後の夢は3つの国家検定で1級を取る事。
26才石材施工・29才石張り作業・30才石積み作業。4年かけて叶った。
若手の登竜門(技能五輪)はあったが、熟練石工の大会がなかった。
平成17年に業界紙で全国石材技能選手権が開催された事を後に知り、非常に悔しい思いをした。
第1回となっているので2回目も開催されるはず。次回開催された時に絶対出場する。そして大先輩方と競う。そこで優勝したい。
そう思っていた。
2年後第2回全国石材技能選手権が開催された。それだけでも夢がかなった。
技能五輪世界大会のチャンピオン1人や歴代技能五輪のチャンピオン4人である大先輩方に勝ち、優勝することが出来た。また夢が叶った。
32才の時、70代の石工の大先輩に「君は30代で現代の名工になれ」と言われ、がむしゃらに打ち込んだ結果、38才の時にその年の最年少で現代の名工に選ばれた。
平成21年から技能グランプリ(2年に1度の開催)に第25回技能グランプリから石材部門も参加することが決定した。
これも熟練技能士の全国大会。(国家検定1級技能士を持っていると出場可)
3回連続銀メダル。すごく悔しい思いをしながら参加を続けた。
4回目の第28回グランプリで念願の優勝。金メダルがもらえた。
そして昨年秋、43才で黄綬褒章を天皇陛下から頂く事が出来た。天皇陛下すごく近くで拝謁もさせて頂き、大変光栄な時を頂けました。
自分が望んで歩んで行けば必ず叶う。
自分で歩いたからこそ夢は叶うと信じる事が出来るようになった。
だから私はこれからも夢を見たい。
私にはまだまだ夢がある。
厳密には夢が出来た。
人生の道を真っ直ぐ歩んでいたらどんどん見えて来るものがあって、見たい世界が増えてくる。
それが夢になる。
人生は苦しいけど、夢が叶うと楽しい。
だから私はまだまだ歩く。夢に向かって。