石工 最速最年少 黄綬褒章受章

昨年12月17日 厚生労働省にて伝達式があり、褒章と賞状を頂きました。
同伴者(妻)と共にバスに乗って皇居へ行き、宮中晩餐会が行われる豊明殿にて、天皇陛下に拝謁させて頂きました。

陛下よりねぎらいのお言葉を頂き、今まで本当に色々な事がありましたが、頑張ってきて良かった。やってきた事が報われた瞬間でした。

また次の目標に向かって頑張るぞと気持ちを高め、ブレずに前に進むだけ。

美しい物を作る。
大切にしてもらえて、後世に残るものを作る。

また一から頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

    

感謝

黄綬褒章の発表があり、これまでのお客様・お寺様、様々な方々が、お電話やご来店下さり、お祝いのお言葉を頂戴しています。

本当に有難いです。

ケーキも頂きました。私、筋金入りの甘党で、ケーキ大好きです。本当においしいケーキでした。
大きなホールケーキに祝黄綬褒章と書かれていました。

お皿が小さくてはみ出ています。笑 1/4サイズ頂きました。

たくさんの電報や綺麗な胡蝶蘭も届いています。

本当にありがとうございます。

三重県名張市谷本石材5代目黄綬褒章受章

この度、令和元年秋の叙勲・褒章制度に置いて、黄綬褒章を受章させて頂く事になりました。

それに伴い、事前に新聞社さんとケーブルテレビさんが取材に来てくださいました。

この若さで頂けたことに心から感謝しています。
ものづくりを通じて世の中に貢献できるように、これからも精一杯励んでいきたいと思います。

墓地管理士講習会

墓地管理士の勉強会に参加しています。

難しいですが、たまに勉強するのも良いものですね。

とてもためになる講習でした。

石造物の宝庫 滋賀

先日、滋賀県のお客様の所へお邪魔させて頂き、一緒に石造物を見に連れて行っていただきました。

石造物が大好きなお客様で近くのお寺をご案内下さり、宝筐印塔と石燈籠を見せてもらいました。

さすが滋賀県。良いものがたくさんあり、すごく見ごたえがありました。あっちにもこっちにも良いものがあって、見ていて飽きないです。

奈良・京都・滋賀等、少し足を延ばせばいいものが見れる場所に住んでいることは、私にとって非常に有難いです。見るたびに勉強ができ、刺激を受けます。先人に負けない美しい石造物を作り、世に出していきたいなと改めて思いました。

名張から1時間ほどで行けるので、また見に行きたいなと思います。

奈良県奈良市春日大社石燈籠 傾き直し作業

三重県名張市谷本石材です。

奈良県奈良市にある春日大社でお仕事をさせていただきました。
今回ご依頼いただいたお仕事は、木の根などで押されて傾いてきた石燈籠の傾き直しのお仕事です。

由緒ある春日大社で初めての仕事に緊張します。

昔の石燈籠は、写真の様にホゾが深く加工されています。

火袋の部分は木で出来ているため、新しいものと交換いたしました。

多くの参拝客の方や、お鹿さんに見守られながら、緊張感の中何とか無事作業を終えることが出来ました。
綺麗になったと大変喜んでいただきました。
知り合いの方を通じて今回呼んで頂きました。御縁に心から感謝です。

石材加工 間知石を加工中 

三重県名張市谷本石材です。
現在は間知石をひたすら加工中です。

今回の間知石は、1個の間知石がホームベースの様な形をしています。

まず形を作ってからノミ切り加工をします。

間知1個に膨らみを持たせる加工に仕上げています。

1個作るのにも中々時間が掛かりますが、こつこつと石を叩いて頑張って美しい石積みを目指します!

高野山真言宗御寺院様 永代供養塔 完成

三重県名張市のお寺様の永代供養塔を製作させて頂きました。

四方梵字と光明真言を彫りました。

高野山の西南院五輪塔(鎌倉時代)を参考にし、手加工での製作です。

空・風・火輪の部分で一石、水・地輪の部分で一石、蓮華(返り華)・基礎石で一石、3つの部材で出来ています。
少しでも地震に強いものになればと思い、今回この様にいたしました。

未来に残してもらえるように、昔の職人に負けないように、美しい石塔を作る事を心がけました。

石で茶碗を作ってみました。

ちょっと空いた時間に、余っている素材で石製の茶碗を作ってみました。
大きさは約12㎝丸 高さ約8㎝ 神奈川の本小松石(安山岩)で作りました。

内側は磨いて、外は磨いているところと磨いていない所にし、遊び心をもってデザインしました。
石は重いので薄く軽くするのが課題です。慎重に薄く削っていき、なんとか400gを切ることが出来ました。

出来上がった茶碗を見て、石の器も良いもだと思いました。(自画自賛・笑)

これからも、感じた事やひらめいた物を、楽しみながらものづくりをしていきたいと思います。

 

奈良県山添村 不動院 落慶法要

数年前から始まった本堂の立て直し事業。ご住職がこのお寺に来て下さった頃からの悲願でもありました。長年雨風にさらされてきた本堂はあちこち痛み、少し手を加えただけではどうしようもないくらい痛みが著しかった。

檀家様のご理解を得て着工。一番最初に入ったのが当社でした。境内にある文化財である石の宝筐印塔や石燈籠、十三重の塔、観音様の解体からでした。数年の間に、様々なお仕事に携わらせて頂きました。

本堂前の石張りをさせて頂きましたが、どこにでもある様な物ではなく、石工の技術を発揮出来る仕事がしたいと思い、延石から板石まで、一打一打手打ちで作らせて頂きました。参考モデルは京都の東寺です。

昔のあたりまえは今の当たり前ではありません。近年の神社やお寺の石工事は、ほとんどが海外製品ばかりです。どこの石工事も差が無く同じです。近年では板石の厚みは3㎝程です。石屋に一番求められるのは、コストの削減です。海外の製品にコストで勝てるわけがありません。コスト重視の仕事では、石工事の大切さや良さは伝わりません。石工の仕事も知ってもらいたい、見てもらいたい。そんな思いから、ご住職にこんな雰囲気の参道をさせてもらえないかとご提案いたしました。

ノミ切りは、薄い石には出来な加工です。分厚い原石のままでノミ切り加工をして、石を機械で薄く切って一枚ずつ寸法切りをします。昔ながらの物は一枚が分厚く、地面に面する所は見えなくなってしまうので、非常に贅沢な作りになります。私がどれだけ技術を身に付けても、石工と言う仕事に熱い思いを持っていても、それを生かす場がないと何の意味もありません。この様な機会を下さったご住職に、心から感謝いたします。

それから数年。平成最後の年である今年、平成31年4月に落慶法要を迎えることが出来ました。

お寺の本堂がメインですが、参道にも目を向けて頂けたら嬉しいです。