谷本石材の丁場跡を歩いてきました

今から60年以上前まで、谷本石材が採石していた石の丁場を歩いてきました。

谷本石材の工場から山に向かって500m程歩いたところにあります。

谷本石材の初代貞次郎さん、2代目傳三さん、3代目の九一さんまでのころが盛んに採石されていました。石ぞりに石を乗せて牛に引かせて運び出したと聞いています。流通が良くなった事と、危険が伴う事が多いので、昭和30年頃に閉山しました。

時代の流れとともに、様々な事が変化していきます。私がこの世界に入って23年の間にもかなり変化しました。これから先も、どんどん変化していくのでしょう。

時代の変化に取り残されないように、負けないように、私達も変化し、日々を過ごしていきたいと思います。

三重県名張市にある石の文化財(五輪塔)

三重県名張市で最も古い五輪塔。これは赤目町丈六寺にあります。

昔に撮られた写真(川勝先生の本?)には水輪がきちんと残ってていたように思いますが、何十年かの間で傷んでいたところが取れて紛失しているようです。

地輪も火輪も損傷が激しく、大きく欠けているところがあります。

欠けていない所を見える方向にしてありますが、このままではどんどん形が無くなってしまいます。何とか未来に残せるように、考えていかないといけないと思います。

早くどうにかしたいな・・・。

ものづくりフェア2018に参加してきました

10/20.21に、三重県技能士会しゅさいのみえ技能祭ものづくりフェア2018が、三重県東員町のイオンモール東員でありました。

  

色々な職種の技能士会がファミリーで体験して頂けるように準備し、石工技能士会は、手彫り表札を作って頂けるようにしました。

通常なら表札は数千円から数万円しますが、この体験は超お得で、500円で体験+オリジナル表札がついてきます。  

石代だけでも数千円かかるので、やればやるほど赤字になります(笑)どこの技能士さんも同じようなことを言っていました。お金には変えられない出会いと、想いで作りですね。

2日間で30数名の方が、体験をしてくださり、ものづくりの楽しさや、大変さを感じていただけたのではないかと思います。大体の方が2時間ぐらいの所、中には朝から夕方近くまで熱心にされている方もおられました。みなさん大変上手で、集中されていました。小学生の女の子は、お母さんにも触らせずに、最後まで一生懸命作っていました。素晴らしい集中力です。

私も負けずに作りました。ここでも負けず嫌いを発動(笑)

2日間、来場して下さった皆様ありがとうございました。

石燈籠での事故について

先日、とても悲しい事故が起こりました。

石燈籠の擬宝珠(ぎぼし)部分が落ち、一人の尊い命が犠牲になりました。その件について、東京のNHKの方から、燈籠の施工基準についてお問い合わせがありました。

今現在、燈籠に関して明確な施工基準はありません。どのような点に注意して工事をしているのか、ボンドやセメントで止めているのか、等も聞かれました。

その燈籠をネットでみましたが、セメントで止めてあった様に見えました。しかし、経年劣化により、石とセメントが外れたのではないかと思います。

鎌倉時代の燈籠にはホゾがありますが、最近の燈籠にホゾはない事が多いです。ホゾがないと、地震や、負荷がかかったときにどうしても倒れ落ち易くなります。

最近の燈籠にホゾがない事が多い理由は、コストダウン重視、作業効率重視、見えるとこだけ重視等だと思われます。石の量を少なくし、見えない所の加工を省くことにより、コストダウンと作業効率を上げる事が出来ます。

先にも述べましたが、古き良きものにはしっかりとした太いホゾが加工されています。

その時代の石工は、様々な職人の中でも、地位も高く、守られていました。だからこそ、手間暇をかけて、1つの仕事に対し対価をもらうことが出来ました。

近年では、その状況と全く正反対です。

また時代により燈籠も形状の変化があります。もし、その燈籠に、深く、立派なホゾがあったら、今回の事故のような結果にはならなかったかもしれません。

これから、その燈籠は撤去の対象になるかもしれません。その他の燈籠も、撤去と言う事になるかもしれません。

石は、重くて危険。だから撤去しようとなるのは、とても残念でなりません。

何故、その様な事故が起きたのか、防げることはあったのではないか。私たち石工に出来ることは、きちんとした加工を知ること。そして施す事。

文化や技術を守るためには、絶対に手を抜かないこと。それらの事を、一般社会に正しく認知してもらう為に、訴えていくと言う事も、手を抜かないと言う事です。

職人の世界は、大変厳しい状況に陥っています。何千年と培ってきた文化が、消えそうになっています。職人の世界の理解と文化に対する理解が得られるように、啓蒙していきたいと思います。

一人でも多くの方に、耳を傾けて頂けたら幸いです。

 

国際ガーデンEXPO終わりました

10/10~10/12迄の3日間開催された、第12回国際ガーデンEXPOが終わりました。

 

 

片付け作業も早い早い!

あっという間の3日間で、沢山の方々とお話しさせて頂くことが出来ました。

 

谷本石材のブースで足を止めて下さった方々に、心から感謝しています。

この出会いを大切に、これからも頑張って行きたいと思います。

 

第12回国際ガーデンEXPO に出展しています!

今日から開催される、第12回国際ガーデンEXPOに谷本石材が初めて出展しています。

 

初の試みのため、どうなるのか分かりませんが、3日間様々な勉強が出来たらと思っています。

この日に合わせてポスターやミニ作品集、またパンフレット等を作ったり、そして燈籠も作りました。

沢山の方に見ていただけたらと思います。今、アナウンスがかかりました。いよいよ開場です。どっきどき。

お近くにお越しの方、お時間のある方は良かったらブースまで遊びに来て下さい!どうぞ宜しくお願いいたします!

やっと完成しました!

谷本雅一ミニ作品集と三つ折りパンフレットが完成しました。

中々大変でした。

少しだけ写真にてお知らせいたします。

ミニ作品集↓

中はカードタイプで裏表に写真が載っています。

三つ折りパンフレット↓

ミニ作品集についての詳細は、谷本石材のホームページに掲載いたしますので、ご興味のある方は見てください。(詳細ページはこれからの製作になります。出来ましたらブログにてお知らせいたします。)こちらよりお問い合わせください。

どうぞよろしくお願いいたします。

石造美術品「鳳閣寺宝塔」を見に行ってきました。

先日、奈良県吉野郡黒滝村にある、鳳閣寺に宝塔を見に行ってきました。

この塔は、1369年に建立された塔で、石工の名流伊派最後の棟梁、伊行長(いのゆきなが)の作品です。真言宗醍醐派を作られた理源大師聖宝さんの廟塔(お墓・供養塔)です。ずーと見たいみたいと思いながら中々かなわず、見る機会がありませんでした。やっと機会を得ることでき、行かせて頂く事が出来ました。

塔は、鳳閣寺から約600m上がった山の中にあり、鉄の柵で囲われ、堂の中で保護され祀られていました。

感動です!!!

649年前に作られたものとは思えない美しさ。本でも書いてあるように、その精密な作風は、我国石塔宝塔の中でも最優美と紹介されていました。それがこの塔です。

木造建築的構造の手法を模して作られた石の宝塔です。すごく珍しい作りです。良く作った!!手加工でこの精密な加工技術はすごい!!!の一言です。もう感動しまくりでした。すごく刺激を頂きました。

その塔を模して作られた、昭和の塔がお寺の境内に建っておりました。

この塔に、私も挑戦します。大きさは小さくなってアレンジもしますが、これを模して作らせて頂きます。昔の名工に負けないように手加工で食らいつきたいと思います。

 

第65回日本伝統工芸展を見に行ってきました。

先日、第65回日本伝統工芸展に初めて見に行ってきました。

日本橋三越の7階で開かれています。

7つの部門に分かれ、日本の素晴らしい工芸作家さんの作品が一堂に展示されています。

どの作品も、細部にまで気を付けながら作られた美しい物ばかりでした。さすが、日本の伝統工芸の水準を守られている、方々の作品だなと只々感心して、見せて頂くばかりでした。

どの様に作るのだろうか?一つの作品を見せて頂いても、色々な技術・技法が盛り込まれていて、伝統の中に革新があり、どれ一つとして同じ物がない、美しさを見せていました。

一作家さんが作品を作るまでにどれほどの鍛練と、勉強が必要なのだろうか。それを考えると、伝統工芸を守っていくという事は、並大抵の事ではなく、お金では買えない磨きあげられた精神がそこにはあるのだと思いました。

多くの人に、日本の素晴らしい伝統工芸を残していけるように知って頂きたい。現在は、職人さんがどの業界でも高齢化し、激減していっています。私達石屋の職人も激減しています。日本人が作り出す美しい手仕事に少しでも興味を持って頂けるとありがたいです。

10/1まで開催しているので、ぜひ足を運んでみてください。

四方仏蹲踞

やっと作ることが出来ました。
京都に行ったときや、本などで見ていて、作りたいとず~っと前から思ってた四方仏の蹲踞。
仏様の彫る場所(東西南北)からの勉強、昔のものをみに行ったりしたけど、風化してて良く分からない。普段見てるつもりでも、いざ作るとなると分からないものです。
本を見ても、なかなかのってないもので、最後には文化財の先生に教えて頂きました。
見様見真似でなんとか仏様を彫りました。難しいけど楽しい。はじめて作った蹲踞、出来は….。職人は作りながら覚えていくもの、作らないとなにも頭に入らないし、腕も良くならない。
私はそうです。だから、これからも頑張って自分が美しいと思うものを作り続けたいです。