宝塔 基礎部分加工
岡崎ストーンフェアに出品する宝塔の加工を、休日返上でしていました。
途中までは出来ていたのですが、返り華(蓮華)の部分とその外の仕上げ打ちがまだでした。
私の予定では、一日(8時間)はかからない感じで思っていました。
甘かった!!(笑)
結局朝一から23:00近くまでかかった。ふ~。疲れた!!
でも満足。
お墓のリフォーム加工編
最近お墓のリフォームが増えています。こんな時こそ、私の出番です!古くなった物を美しく甦らせる。それが石工の技です。
年月を重ね、苔がのって、お手入れが難しくなったお墓。明治の頃の手作りのお墓です。墓地全体の改装の際に、ご先祖様のお墓も綺麗にしてほしいとご依頼をお受けしました。砂岩のような石なので、磨いてもツヤは出ませんよとご説明させてただき、出来る限り美しく甦らせられるように頑張ります!とお伝えいたししました。
さて、どこまで綺麗に甦らせることが出来るのか・・・・。
ある程度、電動のハンドグラインダーで苔や汚れ、そして石の表面を削り、その後ハンドグラインダーで形を整えていきます。次は、砥石(といし)のついたグラインダーで表面を滑らかに、さらに手で砥石を持ってゴシゴシと表面をこすります。すると、さらに滑らかなカーブに仕上がります。
正面には丸に橘の家紋が刻んであり、手彫りの頃の味はあるのですが、形がいびつで、100年以上たった砂岩の石では、見えにくくなっていました。それも一から作り直し、はっきりと見える様に彫りました。
家紋をサンドブラストで彫り直して、さらに微振動のコンプレッサー(エアツール)で美しく立体に見える様に角を決めました。
工場に道具があるからこそ出来る合わせ技です。道具、機械がない石屋(石売り屋)さんには絶対に出来ない仕事です。加工途中の細かい写真を撮らなかったので妻に怒られました。トホホ・・・・。
出来上がりはこちらです。大名笠before↓
after↓
やりだすと、とことんこだわってしまうので、かなり時間をかけて磨きました。加工が出来るからこだわれるわけでもあるので、それが自社の強みだと思っています。この様に、古くなったお墓は全て手加工で作られていたものです。昔の職人の技を見せて頂けることは自分にとって大変刺激になります。その石を100年以上たって、自分が同じように甦らせることが出来る事は大変うれしいです。
古くなったお墓も、磨き直せば輝きを取り戻します。それも石の強み、石の魅力です。何か気になる事、やりたいことがあればお気軽にご連絡ください。古くなったお墓は暗い印象になってしまうので、リフォームすると、とても明るい印象に変わると思います。
五輪塔製作
石を大口径で切っています。
卸しの依頼があり、五輪塔の製作をします。仕上げはノミ切り。
12月の初めに開眼をさせて頂く為、11月中旬頃には引き渡しをさせてただきます。
施工場所は愛知県の霊園に建ちます。
開眼式には私も呼んでいただいています。
時間をかけて美しい五輪塔を完成させたいです。
ダイエット
私、最近徐々に太ってきまして、ダイエット始めました!
20代の自分では考えられないぐらい太いし、体が重い。
石工の競技会に出なくなって2年半(優勝すると出場できない)。日々の仕事はしているのですが、競技会の様に追い込んでしていないということかな?じわりじわりと増えてきてビックリ!中々の体系。中年太り。
痩せないと仕事でも動きにくいし、おなかがつかえる。(下向きの作業が多い)見た目も悪いし、何と言ってもこの体系では女性にモテない!!(笑)←嫁いわく、モテないのは体系のせいではないらしい・・・。どういう意味やねん!
8月29日から少しずつ歩き・走り始め、半月ちょっと、3㎏ほど落とせました。おなかが少しへこんだかな?目標体重まであと5㎏。なんとか頑張ります!
さざれ石の台石 模型
名張市の某所に、今度さざれ石が置かれます。そのさざれ石を置く為の台石の製作を、我社がさせて頂くことになりました。
何度かお話しを聞かせてもらったり、聞いて頂いたりしながら、デザインから「おまかせで」と言って頂きました。
最大のサイズはお聞きしましが、台石の上に大・小2つのさざれ石、それを夫婦岩の様な感じで置かせてもらう。そこまでは決まりました。
う~ん。難しい・・・。お時間を頂きイメージ、そしてタイトル、それに対してスケッチ。何枚かデザインを書いて、その中の一つを紙粘土でミニチュアの模型を製作しました。
それを持っていざプレゼン。タイトルは「悠久」材料はインド産黒御影石。
私のイメージは、この日本は長い時代を経て、その時々の人々の力により支えられ、今日がある。日本は一つ。その上で、個々が努力し、助け合い、その時代を担っている。それは、昔も今も変わらない。でも変化しているのだ。という感じ。
ミニチュアの模型を見て頂き、タイトル、イメージ、共に大変気に入って頂き、このままOKを頂く事が出来ました。次は石に取り掛かります。
宝塔製作
来月、愛知県岡崎市で行われるストーンフェアの作品展に、宝塔(仏塔)を出品予定です。素材は、岡山県産白石御影石。高さ約170㎝ぐらい。ノミ切り仕上げ(人の手でしか出来ない作業)で作っています。
昔ながらの作業で、今日はほとんど見る事のない仕上げです。作業時間がかかり、手加工の技術も必要です。昔はそれが当たり前だったと思いますが、今では一番贅沢な加工仕上げになりました。受け継ぐ人も、どんどんいなくなりつつあり、我社はそれらの技術を学び、後世へと残していきたいと思っています。
岡崎ストーンフェアまで1ヶ月を切りました。仕事の合間の作業なので、展示会に間に合うか少し心配もありますが、頑張って仕上げたいと思っています。
字彫作業
お彼岸までに工事をするお墓の字彫をしていました。
古くから続く家は、ご先祖様は沢山おられます。だからすごく戒名が多い。しかし、本当に多い。32名分。
一文字ひともじ丁寧に。石碑の正面字、家紋、霊標。一括りに字彫ですが、それぞれ彫り方が違います。私のこだわりですが、正面字は文字が大きくなるので、筆で書いた字の流れを意識し、強弱をつけて深さを変えながら彫ります。
家紋は、はっきりと見える様に、平らにするところは極力平らになるように、霊標は文字が小さいので一文ずつ丁寧に、慎重に彫り進めます。
様々な所にもこだわりをもって、丁寧な仕事を心がけています。
京都へ宝塔を見学に行きましたが・・・・。
休日を使って京都まで。今製作中の、見本としている宝塔が、京都府京都市右京区の長福寺にあるので見学に行ってきました。
名張から京都まで、片道2時間車を走らせ長福寺へ。
やっとの思いで着いたのに、門が閉まっている・・・。「何てことだ~。」駐車場の入り口にもセキュリティーがついていて入れない。お寺の周りをぐーるぐる。どこにも入れない。カビーン。
道の少し広い場所の路肩に止めて、たまたまおられた造園屋さんに尋ねると、「閉まってるから無理だよ。」ガビーン。2時間かけてきたのに・・・。事前に調べなかった自分が悪いんですけど・・・・。京都のお寺が閉まっているなんて思いもよらなかった。テンションだだ下がり。他に行く元気もなくなり、また2時間かけて帰路に・・・。私の休日・・・。往復4時間。ほぼ一日かけて、ドライブしただけで終わってしまった。
参考になる宝塔をまた見に行かないと。あ~あ。
遠くへ出かけるときは、事前調査が大切という事です。勉強になりました。トホホ。
見たかった宝塔はこれ。
お墓のリフォーム(磨き直し)
今回は、40年以上前に建てられたお墓の磨き直しをしています。
石を工場へ持ち帰り、再研磨。
ツヤも経年劣化により、かなり落ちて来ていました。
道具も40年以上前の研磨道具より、断然良い磨き(ツヤ)が出る様になっています。
少し削るので数ミリは小さくなります(石により違います)が、今建っているお墓が見違えるほど美しくなります。
昭和40年~60年までにお墓をして頂いた方は多いと思いますが、再研磨されるとお墓がよみがえるので、ぜひおすすめします!
新しくお墓を購入するより低コストで出来ますし、ご先祖様が大切に祀ってきてくれたお墓を、これからも綺麗に祀っていく事が出来ます。
ご先祖様もお墓が綺麗になると、とても喜んでくれると思います。そして自分たちの気分も明るくなります。
お墓のリフォームはメリットが沢山です!建墓20年以上の方は一度ご検討ください。谷本石材の技術で、古くなってきたお墓をよみがえらせて頂きます。
磨く前↓
磨いた後↓
天然記念物 さざれ石
国家「君が代」ににでてくるさざれ石。
私も何度か見たことがありますが、全国では数県で採れるそうです。岐阜県のさざれ石は天然記念物らしいです。
どちらも貴重な岐阜県産のさざれ石です。大きさは、左の石は高さが60㎝幅が30㎝奥行30㎝・右の石は高さが30㎝幅が20㎝奥行20㎝くらいです。
この石が、名張市の某所に据えられることになります。
私も、さざれ石を置く台石を作らせて頂く事になり、非常に光栄です。
出来上がりが楽しみです。