さざれ石の台石 模型

名張市の某所に、今度さざれ石が置かれます。そのさざれ石を置く為の台石の製作を、我社がさせて頂くことになりました。

何度かお話しを聞かせてもらったり、聞いて頂いたりしながら、デザインから「おまかせで」と言って頂きました。
最大のサイズはお聞きしましが、台石の上に大・小2つのさざれ石、それを夫婦岩の様な感じで置かせてもらう。そこまでは決まりました。

う~ん。難しい・・・。お時間を頂きイメージ、そしてタイトル、それに対してスケッチ。何枚かデザインを書いて、その中の一つを紙粘土でミニチュアの模型を製作しました。

それを持っていざプレゼン。タイトルは「悠久」材料はインド産黒御影石。

私のイメージは、この日本は長い時代を経て、その時々の人々の力により支えられ、今日がある。日本は一つ。その上で、個々が努力し、助け合い、その時代を担っている。それは、昔も今も変わらない。でも変化しているのだ。という感じ。

ミニチュアの模型を見て頂き、タイトル、イメージ、共に大変気に入って頂き、このままOKを頂く事が出来ました。次は石に取り掛かります。

 

宝塔製作

来月、愛知県岡崎市で行われるストーンフェアの作品展に、宝塔(仏塔)を出品予定です。素材は、岡山県産白石御影石。高さ約170㎝ぐらい。ノミ切り仕上げ(人の手でしか出来ない作業)で作っています。

昔ながらの作業で、今日はほとんど見る事のない仕上げです。作業時間がかかり、手加工の技術も必要です。昔はそれが当たり前だったと思いますが、今では一番贅沢な加工仕上げになりました。受け継ぐ人も、どんどんいなくなりつつあり、我社はそれらの技術を学び、後世へと残していきたいと思っています。

岡崎ストーンフェアまで1ヶ月を切りました。仕事の合間の作業なので、展示会に間に合うか少し心配もありますが、頑張って仕上げたいと思っています。

字彫作業

お彼岸までに工事をするお墓の字彫をしていました。

古くから続く家は、ご先祖様は沢山おられます。だからすごく戒名が多い。しかし、本当に多い。32名分。

一文字ひともじ丁寧に。石碑の正面字、家紋、霊標。一括りに字彫ですが、それぞれ彫り方が違います。私のこだわりですが、正面字は文字が大きくなるので、筆で書いた字の流れを意識し、強弱をつけて深さを変えながら彫ります。

家紋は、はっきりと見える様に、平らにするところは極力平らになるように、霊標は文字が小さいので一文ずつ丁寧に、慎重に彫り進めます。

様々な所にもこだわりをもって、丁寧な仕事を心がけています。

 

京都へ宝塔を見学に行きましたが・・・・。

休日を使って京都まで。今製作中の、見本としている宝塔が、京都府京都市右京区の長福寺にあるので見学に行ってきました。

名張から京都まで、片道2時間車を走らせ長福寺へ。

やっとの思いで着いたのに、門が閉まっている・・・。「何てことだ~。」駐車場の入り口にもセキュリティーがついていて入れない。お寺の周りをぐーるぐる。どこにも入れない。カビーン。

道の少し広い場所の路肩に止めて、たまたまおられた造園屋さんに尋ねると、「閉まってるから無理だよ。」ガビーン。2時間かけてきたのに・・・。事前に調べなかった自分が悪いんですけど・・・・。京都のお寺が閉まっているなんて思いもよらなかった。テンションだだ下がり。他に行く元気もなくなり、また2時間かけて帰路に・・・。私の休日・・・。往復4時間。ほぼ一日かけて、ドライブしただけで終わってしまった。

参考になる宝塔をまた見に行かないと。あ~あ。

遠くへ出かけるときは、事前調査が大切という事です。勉強になりました。トホホ。

見たかった宝塔はこれ。

 

お墓のリフォーム(磨き直し)

今回は、40年以上前に建てられたお墓の磨き直しをしています。

石を工場へ持ち帰り、再研磨。

ツヤも経年劣化により、かなり落ちて来ていました。

道具も40年以上前の研磨道具より、断然良い磨き(ツヤ)が出る様になっています。

少し削るので数ミリは小さくなります(石により違います)が、今建っているお墓が見違えるほど美しくなります。

昭和40年~60年までにお墓をして頂いた方は多いと思いますが、再研磨されるとお墓がよみがえるので、ぜひおすすめします!

新しくお墓を購入するより低コストで出来ますし、ご先祖様が大切に祀ってきてくれたお墓を、これからも綺麗に祀っていく事が出来ます。

ご先祖様もお墓が綺麗になると、とても喜んでくれると思います。そして自分たちの気分も明るくなります。

お墓のリフォームはメリットが沢山です!建墓20年以上の方は一度ご検討ください。谷本石材の技術で、古くなってきたお墓をよみがえらせて頂きます。

磨く前↓

磨いた後↓

 

天然記念物 さざれ石

国家「君が代」ににでてくるさざれ石。

私も何度か見たことがありますが、全国では数県で採れるそうです。岐阜県のさざれ石は天然記念物らしいです。

 

   

どちらも貴重な岐阜県産のさざれ石です。大きさは、左の石は高さが60㎝幅が30㎝奥行30㎝・右の石は高さが30㎝幅が20㎝奥行20㎝くらいです。

この石が、名張市の某所に据えられることになります。

私も、さざれ石を置く台石を作らせて頂く事になり、非常に光栄です。

出来上がりが楽しみです。

負けるな平成の職人 奈良県の宝塔(来迎寺)

奈良県旧都祁村(現奈良市)の来迎寺にある宝塔(1310年)を見てきました。

奈良県に宝塔は少ないのですが、私の工場から30分くらいの所に来迎寺があります。現在宝塔をつくっていて、全体のバランスや、細部を確認するために見に行きました。本の写真だけでは分かりずらいので、実物を見るに限ります。近くに本歌があって非常に助かります。

鎌倉時代の職人がつくった塔に負けないように、頑張って完成させます。

本歌は何度見ても素晴らしいですね。本歌を見てさらに刺激を受け、制作意欲がわいてきます。頑張ります。

 

国家検定石材加工・石貼り検定

石屋にも国家検定があるのをご存知ですか?

①加工作業
②石貼り作業
③石積み作業

以上の3つあります。

谷本石材では国家検定実技試験が受けれます。私が三重県の検定委員をさせていただいております。

前期は石貼り作業です。今回は1名の方が1級技能士を目指して受験してくださいました。

現在石材店は2万軒あると言われていますが、国家検定を取得している方はそんなにおられません。

志を持って、挑戦することはとても大切な事だと思います。

是非とも1級技能士になって頂きたいですね。

宝筺印塔板碑

鎌倉の長谷寺にある陽刻宝筺印塔板碑(心阿作)を見たときに、
美しさに感動して作ってみたくなり、やっと作ってみました。

 

石が小さかったので、心阿の作品のようにはいきませんでしたが、
楽しく作ることが出来ました。

ラジオ出演

先日、ラジオに出演させて頂きました。
しかも生放送!!とても緊張しました。

事前に質問内容は頂きましたが、質問は4つ。

  • 石工としてのこだわり
  • 現在の取り組み
  • 石の選び方
  • リスナーへのメッセージ

15分の間に上手く話せるのか、ドッキドキ。

放送30分前に着き事前に打ち合わせ。
綺麗な森本順子アナウンサーと10分ぐらい流れについて話して本番。

さすがプロ。
雑談の時とは違い、ビシッと変わって流れるような進行。

どこで質問が飛んでくるのか、少しでもニュアンスが変わると、これがこの質問か?
これでいいのか?とハテナ?がついてしましながらあっという間の15分でした。

内容はともかく、熱い思いだけは伝えることが出来たかな?