さざれ石 台石の加工編 ②

さざれ石の台石の模型がOKを頂いてから、次はどの様に文字を刻むか、誰に書いていただくかというお話になりました。そして、黒い石を地面の上に置くだけだと文字が隠れるのではないか?見えないのではないか?という心配が出てきました。

 

そこで、台石をかさ上げするための台石、少し高さを上げてほしいとのご要望をいただきました。形はおまかせでとの事でした。

 

また一つ宿題です(笑)

 

悠久にあう台石で、四角に巻くだけでも良かったのかもしれませんが、それでは芸がない。せっかくの悠久を引き立たせる、意味のある、そんな台石を作らなければならない。

 

試行錯誤の末、さざれ石からくるイメージとそして「神社」と言う場所に結びつくように、長い歳月をかけて出来る日本の時の流れを支えて守ってくださっているのは八百万の神である。全ての物に神は宿る(汎神論)ことから、八百万の神を表現しようと思いました。

 

 

私のイメージは、神様は私達を優しく見守ってくださっている。しかし、時には厳しい面も持っておられるのではないかと思い、遠くから見ると丸く柔らかく、でも近くから見ると荒々しい表面。それをノミ切り仕上げで表現しようと思いました。

 

 

 

数は13個。日本は神仏混合なので、13という数字で作りました。しかし、施工の段階で13と言う数字はあまり・・・・・となり、急遽数を変えることになりました。特に縁起が良い数字は15・24が案に出ました。13+2で15個にすることになりました。

 

2つ増えるだけでもどう増やすか。禰宜さんご夫妻も、これから作業内容を増やすのは大変だという事を思って下さり、今までの作業が無駄にならないようなデザインのご提案もしてくださいました。しかし、私自身がデザインの妥協ができず、既に出来ている13個全ての石の大きさを小さくし、プラス2個作るという事でご了承いただきました。本当に頑固で申し訳なかったです。残るものなので、どうしても妥協したくなかったのです。私自身の勉強不足、縁起の良い数字を始めから調べれば良かった。

 

今更そこを悔やんでも仕方ありません。残された時間が限られていました。外周から1個の大きさを出して、全てをだいたいその大きさに急いで加工。やり直しだからといって手を抜くわけにはいきません。1回目より美しいように頑張って加工しました。

 

人間、追い詰められたら出来るものです(笑)

 

 

 

 

15個完成しました。人生は常に勉強ですね。

 

15個完成し、施工したのが式典の3日前でした。まだ上の悠久の加工が残っています。

 

 

手作り 伝統工芸 沓脱石(くつぬぎいし)①

名張市にあるお寺のご住職が本社へご来店下さり、沓脱石(くつぬぎいし)が欲しいとの事でした。

ご住職からのご依頼は、中国製の四角い石で良いとの事でした。

弊社の事は、HPを見て知ってくださったらしく、色々なお話を聞かせて頂くと、ご住職も石が好きという事で、それならお寺で後世にも残してもらえるような美しい、雰囲気の良い、世界に一つしかないようなものを一緒に作らせて頂けませんか?

お寺はずっと受け継がれていくもの、だからこそ美しく価値のあるものを作って残しませんか?とお伝えいたしました。

ご住職も賛同してくださり、手加工の沓脱石の製作をさせてていただくことになりました。デザインはおまかせしますと言って頂いたので、私の方で考えさせていただきました。

 

 

先ずは一部分を製作し、ご住職にイメージが伝わる様に見て頂く事にしました。

 

五輪塔

夏から少しづつ製作していた大和型五輪塔。

お施主様への引き渡しまではあと20日程と、納期が迫っていました。

朝も昼も夜も毎日時間のある限り石を打つ。

建てる場所で一番美しく見える様に、水輪(玉部分)を何度も組んでははずしを繰り返し、削って水輪全体のバランスを整えていきました。

現地である墓地は、前の車道から80㎝ほど上がった、すぐ横にありました。通路から見ることが一番多い事が想像できるので、道から見上げた時が一番美しく見える様に考えて作り続けました。

  

 

さざれ石 台石製作 石職人のこだわり 続き

前回の続きになってます。ご興味のある方はこちらからお願いします。https://tanimotosekizai.co.jp/archives/post-931/

私のわがままな申し入れを聞き入れて頂けるようになり、ほっとしたのは束の間で、次の試練は鹿島宮に納めさせていただいて違和感のない、そしていつまでも祀って頂く為に、意味のあるものを作りたい。そのデザインを考える。これが一番何よりも難しい。

さざれ石から連想できることを考え、言葉にし、そこから作品名をまず決めました。

作品名 「悠久」

何度もスケッチを繰り返し、イメージが伝わりやすいように、実物の5分の1サイズ程の粘土の模型を作成しました。

お金じゃない。触ってみたくなるもの。じっくり見てみたくなるもの。興味がわくもの。喜んでもらえるもの。

もーめっちゃくちゃドキドキ!!(笑)気に入って頂けなかったらどうしよう・・・、がっかりさせてしまったらどうしよう・・・不安がぐるぐると頭の中を駆け巡りましたが、納得して頂けるものを出来るまでチャレンジしたらいい!と自分に言い聞かせて行きました。

模型に布をかけてすぐには見えないように(笑)いざ!!プレゼン!!!

作品名の説明、私のイメージをお伝えしてから布を外しました。

作品名、模型、共に一髪OK!!を頂きました。

長い長い歳月の中で作りだされた 時の流れを3本の川で表現し、形は職人の「手」でしか出来ない形、左右非対称。四角だと機械で切って機械で磨ける。丸でも同じ。ろくろの様な機械で回しながら切って磨ける。一番手間のかかる形。せっかくさせていただくのだから、職人の意志とプライドをかけた、玄人が見ても分かる、真似されない形。

実際にもっていった模型はこちら↓

  

さざれ石 台石製作 石職人のこだわり

昨年6月初旬に、三重県名張市桔梗が丘にある鹿島宮の山本禰宜さんがご来店下さいました。用件の内容は、国家「君が代」に出てくるさざれ石を奉納されるという事で、そのさざれ石の台石がほしいとの事でした。

山本さんは具体的な手書きの図面を準備して持参して下さっており、その形を3社で見積もってもらうつもりであるとおっしゃいました。3社の中に弊社が入っていたのは氏子総代会の方からうちの名前が出たという事でした。大変ありがたい事です。

しかし、3社での相見積りということは額面の値段勝負という事です。持って来られた図面は同じでも、石屋によってこだわり(施工方法)が違います。自社の丁寧な工事の見積りにするか、仕事をさせて頂けるだけの見積りにするかが全然変わってきます。

仕事はさせて頂きたい。しかし、仕事をさせて頂くだけの見積り(省けるものを省いた最低限の見積もり)は出したくない。う~ん・・・・・と悩んでいると、「谷本さんのこだわりは分かります。無理に出していただかなくてもいいですよ」と山本さんが言ってくださいました。

帰られてから、頂いた図面だとどれくらいかかるのか、自分のしたい仕事の金額と、最低限の仕事の金額を考えました。しかし、とてもいい競争になるようには思えませんでした。

神社の境内、寺院の境内に作るもの。それは末代まで残るものではないのか?それこそ石工が腕を振るって喜んで頂ける場所ではないのか?

ものづくりをどれだけ頑張っても、中国製で相見積り。厳しい世の中だから仕方ないのかもしれませんが、これでは世の中から石工の技術やこだわりを持った石職人はいらない。そして次第に職人はいなくなっていく。少しでも、美しい石造物を作って残したい。地域の皆さんに、日本人の職人が作る美しさを知ってもらいたい。どうしたらいいのか・・・・・。

一晩悩んだ末、山本さんに直談判をしに行くことに決めました。

「私に作らせてほしい。」

とお願いさせて頂く事にしました。せっかくの御縁。そして、鹿島宮から一番近くにある石屋としてのプライド、石工としてのプライドをかけて、損得考えず「良いもの」を私に作らせてほしいとお願いしました。

無理なお願いですので、すぐにOKとはいきません。氏子総代会で相談しますとの回答でした。

話し出したら止まらない、私の長い話をうん、うんと聞いて下さり、私の想いをくんで下さり、総代会の中でも様々な意見も出たかとは思いますが、山本さんのご尽力のおかげで、結果私のわがままを聞いて下さる事になりました。

心から感謝しております。    次に続きます。

 

 

宝塔完成 そして入賞

ギリギリいっぱい、やっとの思いで作り上げた宝塔。仕事の合間をぬっての作業はかなりきつかった。

完成したのは岡崎ストーンフェアに出展する前日の夜中12時になるころでした。次の日の午前中には展示しないといけません。

昼1:00から審査。最後の一週間は本当にきつかった。休日返上で作業に当たりましたが、中々作業時間も取れません。全国から作品を公募しているので、出てくる作品は力作ばかり。

昨年は灯籠を出したのですが、それよりは良い成績になりたいと思っていました。

結果は1つ順位が上がりました。「伝統的工芸品産業振興協議会賞」を頂きました。

時間的には厳しかったですが、やりとげ、作り上げて、皆さんに評価していただき、また「美しい」という有難いお言葉もいただき、とても嬉しいです。あと、購入して頂ければ・・・・・笑

売れることは置いておいて、私達石工は、少しでも美しい尊厳のある仏塔が作れるようになれるといいなぁと思います。本来の石工のあるべき姿。それはものづくり。売る事はもちろん大切ですが、感性を磨いて作品を作る事が大切で、形に出来る事が石工であると思っています。

全国の石工と良い競争が出来る様に、これからも頑張ります!!

 

 

宝塔 基礎部分加工

岡崎ストーンフェアに出品する宝塔の加工を、休日返上でしていました。

途中までは出来ていたのですが、返り華(蓮華)の部分とその外の仕上げ打ちがまだでした。

私の予定では、一日(8時間)はかからない感じで思っていました。

甘かった!!(笑)

結局朝一から23:00近くまでかかった。ふ~。疲れた!!

でも満足。

お墓のリフォーム加工編

最近お墓のリフォームが増えています。こんな時こそ、私の出番です!古くなった物を美しく甦らせる。それが石工の技です。

年月を重ね、苔がのって、お手入れが難しくなったお墓。明治の頃の手作りのお墓です。墓地全体の改装の際に、ご先祖様のお墓も綺麗にしてほしいとご依頼をお受けしました。砂岩のような石なので、磨いてもツヤは出ませんよとご説明させてただき、出来る限り美しく甦らせられるように頑張ります!とお伝えいたししました。

さて、どこまで綺麗に甦らせることが出来るのか・・・・。

ある程度、電動のハンドグラインダーで苔や汚れ、そして石の表面を削り、その後ハンドグラインダーで形を整えていきます。次は、砥石(といし)のついたグラインダーで表面を滑らかに、さらに手で砥石を持ってゴシゴシと表面をこすります。すると、さらに滑らかなカーブに仕上がります。

正面には丸に橘の家紋が刻んであり、手彫りの頃の味はあるのですが、形がいびつで、100年以上たった砂岩の石では、見えにくくなっていました。それも一から作り直し、はっきりと見える様に彫りました。

家紋をサンドブラストで彫り直して、さらに微振動のコンプレッサー(エアツール)で美しく立体に見える様に角を決めました。

工場に道具があるからこそ出来る合わせ技です。道具、機械がない石屋(石売り屋)さんには絶対に出来ない仕事です。加工途中の細かい写真を撮らなかったので妻に怒られました。トホホ・・・・。

出来上がりはこちらです。大名笠before↓

after↓

やりだすと、とことんこだわってしまうので、かなり時間をかけて磨きました。加工が出来るからこだわれるわけでもあるので、それが自社の強みだと思っています。この様に、古くなったお墓は全て手加工で作られていたものです。昔の職人の技を見せて頂けることは自分にとって大変刺激になります。その石を100年以上たって、自分が同じように甦らせることが出来る事は大変うれしいです。

古くなったお墓も、磨き直せば輝きを取り戻します。それも石の強み、石の魅力です。何か気になる事、やりたいことがあればお気軽にご連絡ください。古くなったお墓は暗い印象になってしまうので、リフォームすると、とても明るい印象に変わると思います。

 

 

五輪塔製作

石を大口径で切っています。

卸しの依頼があり、五輪塔の製作をします。仕上げはノミ切り。

12月の初めに開眼をさせて頂く為、11月中旬頃には引き渡しをさせてただきます。

施工場所は愛知県の霊園に建ちます。

開眼式には私も呼んでいただいています。

時間をかけて美しい五輪塔を完成させたいです。

ダイエット

私、最近徐々に太ってきまして、ダイエット始めました!

20代の自分では考えられないぐらい太いし、体が重い。

石工の競技会に出なくなって2年半(優勝すると出場できない)。日々の仕事はしているのですが、競技会の様に追い込んでしていないということかな?じわりじわりと増えてきてビックリ!中々の体系。中年太り。

痩せないと仕事でも動きにくいし、おなかがつかえる。(下向きの作業が多い)見た目も悪いし、何と言ってもこの体系では女性にモテない!!(笑)←嫁いわく、モテないのは体系のせいではないらしい・・・。どういう意味やねん!

8月29日から少しずつ歩き・走り始め、半月ちょっと、3㎏ほど落とせました。おなかが少しへこんだかな?目標体重まであと5㎏。なんとか頑張ります!