宝筐印塔

宝筐印塔 西香院型宝筐印塔

村里を望む小高い丘の墓所に建立させていただいた宝筐印塔です。
高さは約1.9m。滋賀県にある西香院宝筐印塔(さいこういんほうきょういんとう)を本歌に創作いたしました。石は庵治細目石を使用しております。
この宝筐印塔は上から相輪(そうりん)・屋根・塔身・基礎・返華座(かえりばなざ)の5つの部分からなっております。
相輪の上下には、請花(うけばな)を8枚刻み、塔身には仏様が鎮座される蓮座の上に月輪で囲んだ種字(仏様を表す文字、梵字)を薬研彫しました。
基礎は元のものより、少し幅を広げました。返華座は複弁とし一面に5弁としました。

■ 建立:H24年
■ 石材:庵治石

宝筐印塔 梵釈寺型宝筐印塔

滋賀県東近江市にある梵釈寺宝筐印塔(1328年鎌倉時代後期・重要美術品)を本歌に製作いたしました。基礎には格狭間があり、その中には孔雀・開花蓮2面・散蓮華が刻まれています。また基礎の返り花(蓮華)も独特です。

■ 制作:H24年
■ 石材:奈良石

宝筐印塔 円福寺型宝筐印塔

福島県の青葉石を使用した高さ2mの宝筐印塔です。
奈良県生駒市にある円福寺の北塔を本歌にして
一回り小さくお創りしました。
「東日本大震災の鎮魂のために」とのご依頼で、福島県の石を使用し、全て手加工(ビシャン仕上げ)で創らせて頂きました。
利生共栄塔と名付けられ、「命あるもの全てがともに繁栄する」という願いが込められています。
平成26年5月31日に岩手県釜石市の駒木不動寺に奉納されています。

■建立  H23年
■石材  青葉石