五輪塔 

五輪塔 八角五輪塔

地輪・火輪は八角形、水輪は八面取り。高さは1.4m。
奈良県奈良市の西大寺にある木造興正菩薩叡尊坐像の中に納入された金銅五輪を本歌に作りました。
この五輪塔は、第2回日本石塔展覧会(日石展)において優秀賞を受賞し、現在、福島県南相馬市にある蒼龍寺に建てられています。

■ 建立:H25年
■ 石材:奈良石

五輪塔 当麻型五輪塔

形は奈良の當麻にある平安時代の五輪塔を参考に、下の返り花(蓮華)は岩手県平泉にある在銘最古の(1169年)中尊寺釈尊院五輪塔を参考に製作いたしました。

■ 建立:H27年
■ 石材:大島石

五輪塔 當麻型五輪塔

奈良県葛城市に残る平安時代に建立された當麻型五輪塔をもとに今様にアレンジした高さ約150cmの五輪塔です。
平安時代から続くお寺のご住職のお墓として制作させていただきました。
水輪、火輪の柔らかな曲線が五輪塔の表情を優しくしています。

■ 建立:H26年
■ 石材:大島石

五輪塔

名張市の村里を望む、小高い丘の墓所に建立させていただいた五輪塔です。高さは約1.4m。奈良県にある五輪塔を本歌に創作いたしました。

五輪塔は、上から空(宝珠)・風(請花)・火(笠)・水(玉)・地(基礎)の5つの部分から成り立っています。
蓮華の部分は、1辺5枚の複弁反花座とし、水輪の丸の曲線、火輪の笠の反りなど、組んでは外しを繰り返し、何度もバランスを見ながら調整を重ねて作らせて頂きました。

文字は全て手彫りし、梵字は薬研彫りを施し、正面字は隷書体で刻みました。

■ 建立:H26年
■ 石材:外国材

五輪塔 忍性型五輪塔

鎌倉時代の大和型五輪塔をベースに製作いたしました。空風輪・火輪・水輪・地輪は奈良県郡山市の額安寺忍性五輪塔を、返り花は京都の二尊院の空公行状碑を参考に造らせて頂きました。

■ 建立:H27年
■ 石材:大島石

五輪塔 長岳寺型

奈良県天理市の長岳寺五輪塔を本歌に制作した高さ2m6cmの五輪塔です。
長岳寺の北川ご住職と、大和郡山市教育委員会主任山川均先生のご厚意で、本歌を解体させて頂きくまなく先人のノミ跡を見せて頂き、原寸で作らせて頂きました。

切石組1段の基壇上に立ち、蓮華部分には一面あたり蓮華5弁を配し、水輪は球形に近いがやや上半に最大径がきます。梵字を持ちません。
仕上げは無垢ノミで、当時の姿を思い描きながら一打一打手で打ちました。

■ 建立:H27年
■ 石材:奈良石