名張東山霊園 お墓の修復させて頂いています。工場の見学大歓迎です。

崩落した東山霊園のお墓が全て引き上げられ、修復のご依頼を頂いています。

お墓の修復や加工しているところって中々目にする機会はないと思うので、出来るだけ詳しくお伝えしていきたいと思います。

今回の修復させて頂いているお墓は正面字の左上の部分が大きく損傷していました。
まず元の石から拓本を取ります。

損傷した部分を直す為、最小限に正面字の部分を全て切り落としました。
今回は1.5㎝程切り落としました。欠けの状態によって切り落とす厚みが変わります。

 

角の所の欠けが残っているので、R加工をします。
R加工をするときに必要な道具はこちら。

左から順番に4つの電動工具を使って加工します。

①②を使って欠けている部分がなくなるまで、4面R加工しました。

③④を使ってR面が滑らかになる様に加工しました。

R加工が終わったので、ここからハンドポリッシャーでツヤを出していきます。
当たっている場所が分かる様に、赤いチョークを塗りました。

これがハンドポリッシャーの研磨盤です。
9工程あります。
筒状のものは、カーブの所を研磨する道具です。

これでツヤが出ました。

石の加工は、ツヤを出すまでに何段階もの研磨の番手を変えて工程を踏んで、やっと綺麗なツヤが出ます。

最後に正面を再研磨します。その後最初に取っていた拓本をもとに、これまでお祀りされていたなじみのある正面文字をそのまま彫ります。

これで、大きな欠けも綺麗に修復することが出来ました。
工場へお客様にお越しいただき、一つひとつ丁寧にご説明させて頂き、修復させて頂いています。
加工途中を見に来てくださるお客様もおられます。
工場への見学大歓迎です。

今回の崩落で、石もお客様の心も大変傷ついてしまいました。
弊社の技術で、少しでも心穏やかに、これからの先祖祭祀を続けて行かれることをお手伝いできれば幸いです。

名張市東山霊園お墓の修復 切削機を使って石を削り落としています。

切削機(オフカットマシーン)で石を一定に削り落としています。
崩落で損傷した下台の加工をしています。

機械を斜めにして作業中。
大きく石を切ったらこの作業はしなくていいのですが、少しでも石を大きく残す為に削っています。

石を切る機械の刃の厚みは5㎜ほどあります。5㎜の厚みだから端から5㎜の石を切れるかと言ったら切れません。
刃が逃げて、真っ直ぐ切れないのです。

なので、時間はかかりますがこの様な作業をしています。