第65回日本伝統工芸展を見に行ってきました。

先日、第65回日本伝統工芸展に初めて見に行ってきました。

日本橋三越の7階で開かれています。

7つの部門に分かれ、日本の素晴らしい工芸作家さんの作品が一堂に展示されています。

どの作品も、細部にまで気を付けながら作られた美しい物ばかりでした。さすが、日本の伝統工芸の水準を守られている、方々の作品だなと只々感心して、見せて頂くばかりでした。

どの様に作るのだろうか?一つの作品を見せて頂いても、色々な技術・技法が盛り込まれていて、伝統の中に革新があり、どれ一つとして同じ物がない、美しさを見せていました。

一作家さんが作品を作るまでにどれほどの鍛練と、勉強が必要なのだろうか。それを考えると、伝統工芸を守っていくという事は、並大抵の事ではなく、お金では買えない磨きあげられた精神がそこにはあるのだと思いました。

多くの人に、日本の素晴らしい伝統工芸を残していけるように知って頂きたい。現在は、職人さんがどの業界でも高齢化し、激減していっています。私達石屋の職人も激減しています。日本人が作り出す美しい手仕事に少しでも興味を持って頂けるとありがたいです。

10/1まで開催しているので、ぜひ足を運んでみてください。

四方仏蹲踞

やっと作ることが出来ました。
京都に行ったときや、本などで見ていて、作りたいとず~っと前から思ってた四方仏の蹲踞。
仏様の彫る場所(東西南北)からの勉強、昔のものをみに行ったりしたけど、風化してて良く分からない。普段見てるつもりでも、いざ作るとなると分からないものです。
本を見ても、なかなかのってないもので、最後には文化財の先生に教えて頂きました。
見様見真似でなんとか仏様を彫りました。難しいけど楽しい。はじめて作った蹲踞、出来は….。職人は作りながら覚えていくもの、作らないとなにも頭に入らないし、腕も良くならない。
私はそうです。だから、これからも頑張って自分が美しいと思うものを作り続けたいです。

我故郷、山添村の縄文遺跡

我、故郷の山添村の歴史は大変古く、さかのぼれば縄文時代の遺跡が点在する。
その一つが大川遺跡、今はカントリーパーク大川といってキャンプ場になってるらしい。
近くにいるのに初めて行きました。この場所中国・香港合作映画(マンハント)で、福山雅治さんがロケで使われた場所なんです。(ビックリ)

竪穴式住居などの展示物があり、バーベキューの出来る所もあります。

ひさしぶりに火おこしをさせてもらいました。流石にライターは使いましたが、無事に火がついてよかったです。
夜にはキャンプファイアーもさせていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

是非、一度訪れて見てください。

黄綬褒章受賞パーティーに行ってきました。

先日、黄綬褒章受賞パーティーに出席してきました。素晴らしい場にお招きいただき、大変有難いことです。この賞は、長年その道の第一線で活躍されてきた方が、頂ける賞です。

この方は、三重県四日市市で左官一筋40年、数々の競技会で優勝、日本の左官文化を海外にまで広めようと、尽力された左官のスペシャリストの松木憲司さんです。
左官の技能伝承・後継者育成のためにも大変尽力されている方です。この様な方が、賞を頂かれたことに、大変喜びを感じます。本当におめでとうございます。

西大寺五輪塔と春日大社の石燈籠を見学してきました。

久しぶりに、西大寺叡尊五輪塔を見てきました。
何度見ても、やっぱり美しい!(^^)/

鎌倉時代に作られた五輪塔。日本で一番美しいと言われています。約800年間、これだけ綺麗に残っているのは本当にすごい事だと思います。

昔の石職人は、本当に凄い腕を持っていたことが分かります。これを、機械もなしに手作業だけで作ったとはとても思えない出来栄えです。ゆくゆくは、これ以上の五輪塔が自分の手で作れるようになれるよう精進したいと思っています。

西大寺のあと、春日大社にも見学に行きました。前に行った時よりもかなり綺麗になっていました。

神の使いの鹿さんにお迎えをうけました。

傷んだ石燈籠の火袋の修理が、岡崎の石でされていました。古い燈籠は、全て手加工でされていますが、この火袋を見ても分かる人には分かりますが、機械加工で作られた火袋になっています。特に分かりやすいのが、火袋の内側の筋のついた部分です。エアーツールで石に筋を付けたのが分かります。人が手で打つと、筋が斜めにつきます。これはエアーツールで加工しているので真っ直ぐ筋がついているところで判別できます。

最近建てられている石燈籠です。茨城の石と岡崎の石で作られていました。なぜ同じ石でないのかが、少し疑問に残りました。同じ石燈籠でも、細部の加工した所が職人によって少し違うところが、見るとおもしろかったです。ぜひ行かれた際にはこういう所も見て頂けたらと思います。

時間をかけて、ゆっくりと見学にまた来たいなと思いました。